今日は基本の用土作りについてお話しします。

私が長年使い続けているのは何の変哲もない、
いわゆる「サボテンの基本用土」というやつですね。

腐らせるのが怖いので、土の配合はやや「排水性/通気性」に特化していますが、お付き合いくださいませ。


土の配合は、ズバリ。
赤玉土4:鹿沼土1:軽石1:パーライト1:バーミキュライト1+化成肥料。

それでは各々の土を簡単に解説します。

①赤土(小粒)
赤土を乾燥させてふるいにかけ、粒の大きさで分けたものが赤玉土です。
有機質を含まないので、カビや雑菌が繁殖しにくく基本用土として優れています。
Phも弱酸性で植物の栽培に適しています。
当店では赤玉の中でも硬く潰れにくい「硬質」なものを使っています。

②鹿沼土(小粒)
鹿沼土は土とついていますが、軽石の仲間で火山灰が風化したもので、
細かい穴が多く空いていて、保水性/通気性に優れています。
ただし酸性の性質があるので、中性を好むサボテン類には入れすぎに注意が必要です。

③軽石(小粒)
軽石とは読んで自の如く、水に浮くほど軽い石。ゆえに軽石です。
マグマが固まってできた石で、用途としては排水/通気性アップです。
土のように潰れないので長い間性能を発揮し、大きなものは鉢底石としても使えます。
ただし、ホームセンターなどで「鉢底石」として売っているものは、
「軽石」とは違うので注意が必要です。

④パーライト(小粒)
パーライトとは主に土壌改良剤として使われることの多い、火山岩を人工的に加熱して作った粒状の資材で、風で飛ぶほど軽いです。
こちらも軽石と同じような性能ですが、通気性重視の軽石に対し、パーライトは土に空気を含ませるイメージです。

⑤バーミキュライト
こちらは苦土蛭石と呼ばれる天然の鉱物の一種で、それを細かく砕いたものがバーミキュライトです。
性能としては主に、・無菌性・保水性・保肥性・断熱性があり、私は保肥性を高める目的で少し入れています。

⑥化成肥料
こちらは商品名をズバリ。「マグアンプK 中粒」です。
上にあげた用土は有機物をほとんど含まないので、肥料分がありません。
野菜のように多量の肥料を必要としないサボテンなどには、ゆっくり1年かけて効いてくれる緩効性の化成肥料が向いています。


少し長くなりましたが、サボテンに向いている用土のイメージは掴めましたでしょうか?
こちらを参考にご自身の栽培スタイルに合った用土を見つけてくださいね。